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社会活動

仲入りの後は、太神楽曲芸の鏡味仙三郎・仙志郎さんの登場です。
実は私、太神楽が大好きなのです。マジックも楽しいのですが、種も仕掛けもない曲芸には本当にハラハラします。それに、難しいことをいとも簡単に、あっさりとやっていしまうところも粋です。 先ずは盛岡市生まれの仙三郎師匠の挨拶です。明るくて若々しい声です。

曲芸はお馴染み、傘の曲から始まりました。仙志郎さんが傘の上で鞠を回します。お客さまの投げる鞠を受けとめたり、鞠に円を描かせたりと、軽妙な技が次から次へと披露されました。もちろん鞠以外も回します。
傘は仙三郎師匠に渡り、茶碗回しです。お囃子を止めます。茶碗の回るきれいな音色が会場に響きました。

続いて仙四郎さんの五階茶碗です(写真)。撥をおでこや顎に立てて、その上にいろいろなもを積み上げていく、バランスの曲芸です。撥を増やしたり、その間に鞠を挟んだりと、どんどん高度な技になっていくのですが、そのたびにドキドキします。会場はしーんとなり、お客さまの視線は仙志郎さんにじっと注がれています。クライマックスは糸で五階茶碗を吊り上げる、吊り糸の曲です。これは何回見てもヒヤッとします。

開場前に仙志郎さんは舞台上の照明を念入りにチェックしていました。光が目に入ると、五階茶碗は失敗することがあるからだそうです。
仙三郎師匠の土瓶(口に咥えてた撥の上で土瓶を回します)、おふたりによるお皿(なんと6枚!)を使った鮮やかな投げもので、鏡味仙三郎社中のステージは拍手喝采のうちに終わりました。

 

鏡味仙三郎社中

 
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